新・元地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記

自由な20代、窮屈な30代を経て、遂に40代になっちまったWebディレクター&パソコン講師の覚書と思う言(こと)。略称【ちほちゅう】

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「パーフェクトブルー」の今敏監督、筒井康隆原作、劇場版アニメ「パプリカ」

   

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久しぶりに何もない日曜日、天気もあまり良くなかったので、Huluで映画を見ることにしました。

今回、見たのはアニメ映画、大好きな筒井康隆氏が原作で亡くなられた今敏氏が脚本、監督をした「パプリカ」です。
今敏氏の作品は「パーフェクトブルー」を一度レビューしてますね。
□ 海外で評価の高い故「今敏」監督デビュー作「パーフェクトブルー」は夢と現実とドラマとネットが入り混じる名作ミステリーアニメーション | ちほちゅう

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このアニメはもちろん原作から入りました。
しかも、原作を読んだのはかなり前のこと。
高校生から二十歳くらいまでの間だったと思います。

実は、ここだけの話、筒井康隆氏の作品に初めてであったのは高校生の時、居酒屋ででした。
いや、今でこそ問題になるのでしょうが当時は高校生も結構お酒を飲んでいて、お店も平気で出したりするところあったんですよね。
自分の行っていた高校は私服の男子校だったのですが、仲の良い女子校は制服で、当然飲み会なんだから男ばっかりというわけじゃ盛り上がらないので呼ぶわけです。
文化祭の打ち上げだったりして制服のまま登場。お店側も全然OKだったりと、いい時代、もとい、とんでもない時代だったもんです。

そんな飲み屋で女子とも馴染めす、ふと目をやった本棚に置いてあったのが筒井康隆氏原作の「笑うな」でした。
今まで、太宰治や三島由紀夫など、純文学ばかり読んでいた自分にとって、筒井康隆氏の小説は衝撃でした。
ただただ、笑い声ばかりたくさんの「笑うな」。こんな小説もあるのだと。

で、「虚航船団」や「残像に口紅を」など、ありとあらゆる筒井康隆作品を読み漁ったわけです。
うん。高校生の時だったかなぁ。。

そんな筒井康隆作品にあって、最も有名なのが「時をかける少女」でしょうね。
映画化もされ、話題になりました。

さらに、「七瀬」シリーズも有名。
筒井康隆作品のアイドルといえば、「時をかける少女」と「七瀬」、そしてもう一人がこの「パプリカ」でしょう。

そんなパプリカが映画化されたのは2006年。
実に10年近く前となるわけです。

これが今、Huluでみれるということですね。

さて、さっそく感想を述べさせてもらいたいと思います。
まず、感じたのはアニメとは言え、これは大人向きのアニメだなぁと感じました。
途中、ちょっとHなシーンもあったりして、親子で見るにはちょっとといった感じ。

内容も難しめ。
とはいえ、全部夢という「夢オチ」として考えればまあ、そんな難しくもないのですが。。

読んでずいぶん経つので、原作がどんなだったから断片的にしか思い出せませんが、やはり、このアニメはパプリカに付きます。
映像化されてしまっているのでビジュアルが限定されてしまうのが非常に残念ですがとにかく魅力のある女性。
美人かつ聡明、それでいてかわいい部分もある、そんな女性が時田と子どものまま大人になったような太った天才に惹かれるわけです。
ここ、一つポイント高い部分じゃないかなぁと感じてます。

夢を具現化させるという意味で、中学生の時見た、押井守作品の名作「うる星やつらビューティフル・ドリーマー」を彷彿させる良作となっています。
(「パプリカ」見て良かったと感じた人は是非見てみてください。)
もちろん、「夢オチ」一言で片付けちゃう人にはナニコレ?といったアニメなんでしょうけど、それを差し置いても映像は魅力的なものになっていると思います。
「千と千尋の神隠し」なんかにハマった人にも向いてるかもしれないですね。

なんて書いていて、やっぱりこれは小説読んでほしいなぁと感じましたね。
夢はやはり夢、映像化させるのはなかなか難しいのかもしれません。
アニメ見てからでもいいと思います。是非、小説版「パプリカ」読んでみてください。

アニメのイメージがこびり付いちゃっていてなんですが、主人公「パプリカ」に関しての小説を読んでいた時のイメージはもうちょっと幼いイメージがありました。
ネタバレになっちゃうからあまりいいたくないんだけど、本当は大人の女性なんですけどね。

こんな女性、いないですかねぇ。。
いないか。

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良いリリー・フランキー「そして父になる」は淡々としていながらも泣きのツボが点在する良作

この作品は子役に尽きますね。かなり、厳選したんじゃないでしょうか。
演技がうまいとかじゃないんです。 この子じゃなきゃダメなんです。 

優秀な大手企業のサラリーマン福山雅治と尾野真千子夫妻の一人っ子として育てられながらも、実は田舎の子沢山な電気屋リリー・フランキーと真木よう子夫妻の3人兄弟の長男を演じた「二宮慶多」くん。
田舎の子沢山な電気屋リリー・フランキーと真木よう子夫妻の3人兄弟の長男として育てられながらも、実は優秀な大手企業のサラリーマン福山雅治と尾野真千子夫妻の一人っ子を演じた「黄升炫(ふぁんしょうげん)」くん。
どちらもいいキャスティングでした。 

映画の内容は淡々としていながらもところどころ泣きのツボがが散りばめられていて、そんな中でも一番心にキタ言葉がリリー・フランキーさんが福山さんに発した「父親も代わりのない仕事やろ」。
他にも合計5回程度、涙しましたね。
一方で最も最低な言葉を発したのは福山雅治さん。その言葉とは「やっぱりそういうことか」。
どういうシチュエーションで発せられた言葉かはネタバレになるのでやめておきますが、そんな最低な子を持つ会社人が「取り違え事件」をきっかけに子どもと向き合い、父親になっていくというのもひとつの主題になっています。

さて、最後まで見て今ひとつ消化不良だったのは現実の赤ちゃん取り違え事件の被害者であるモデル女性も言っていましたね。
ただし、これはこれでまあ、映画なのでありかなぁと感じました。

で、最終的に両家がどういったかたちに収まったのかというと、個人的には「一度決めたことは振り返らない」派なのですが、多くの人は逆の選択だったんじゃないかなぁと感じました。

最後に、実際自分がこの立場になったと仮定したらどうかなぁ。
やっぱりね。子どもの意見を尊重したいところだけど、6歳っていうと微妙。
基本、今までの生活を変えないというスタンスで考えて行きたいですね。

なお、タイトルに「良いリリー・フランキー」 としたのは同時期に上映中の「凶悪」と絡めました。
その経緯及び観てすぐの感想は以下ツイート引用します。 

  • 映画「凶悪」観たいんだけどなかなか熊谷来てくれない。さいたま新都心でやってたんだけとなんか終わっちゃった臭い。新座とか幸手とかではやってるみたいだけど。。via : Googleさん posted at 15:48:29
  • 鴻巣?あたりに映画館あったよね。何やってるか見てみるかな。 posted at 15:49:58
  • 日曜に上里まで車で行ってくるかな。。 movie.walkerplus.com/mv52141/schedu… posted at 15:55:00
  • 鴻巣もやってない。。 eiga.com/theater/11/110… posted at 15:55:12
  • ここまで見れんと逆に何としても「凶悪」劇場で見たくなる。リリーフランキーの「そして父になる」との差を見たい。まずは、「そして父になる」見てくるかな。 posted at 15:58:09
  • @nacco_jp そうしよかなと思ってます。どんな映画館ですか? 駐車場ありますよね? posted at 06:36:08
  • @nacco_jp 情報あざす! 日曜に行こうと思います。その前にイオンで「そして父になる」見てこようかな。見ました? posted at 07:04:06
  • 良いリリー・フランキー見にきた。 (@ イオンシネマ 熊谷 – @ac_kumagaya) [pic]: 4sq.com/1gHGUJZ posted at 16:51:20
  • 「そして父になる」、良いリリー・フランキーの「父親も変わりのない仕事やろ」のセリフが一番泣いた。 posted at 19:18:30
  • ところどころ涙のツボがあったが見終わってみると忘れてる。子どもが抱きしめられるシーンもきたなぁ。 posted at 19:20:05
  • あと、女子のツボとして、リリーさんの妻「真木よう子」が福山正治の妻「尾野真千子」を抱きしめるシーンもきたね。ネタバレになるのでなぜそういったシチュエーションになったかは言わない。 posted at 19:24:21
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