「子どもをかわいがれば、世界が平和になる」きみはいい子【映画評】
2017/03/23
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。
前置きが長いので映画に関してだけ読みたい人はこちらへどうぞ。
えー。なんとですね。
Amazonプライム会員になってしまいました。
というか、気づかない間になってしまっていたようです。
そういえば、去年の10月、何かのタイミングでAmazonプライム会員になった記憶が薄っすらとあるのですが、それをすっかり忘れて半年。
今更ですが活用してやろうと、3連休(実際は、有給1日使ったので4連休)、Amazonプライムビデオで映画やドラマを見まくったわけです。
どんなものを見たかというと、ドラマからは「カイジ」の作者が原作を手がける「銀と金」全12話+1話。
リリー・フランキーさんが非常にいい味出してましたね。
映画からは「珍遊記」「ビリギャル」etc.
「ビリギャル」のちょっとぽっちゃりな有村架純さんが良かったです。
中でも一番心に残っていたのが今回紹介する、「きみはいい子」です。
実はこの映画、見る前はタイトルすら知らない映画でした。
ただ、とにかくレビューの評価が高く、であればこれは見たほうがいいなと思ったのがきっかけ。
結論から言うと、やはり、皆さんの評価に間違いありませんでした。
非常に良い映画です。
ネタバレにならない程度、簡単にストーリーを紹介します。
ある田舎町で繰り広げられる3つの物語。
それぞれ、「新任の小学校教師」、「軽く認知症(痴呆症)の始まったおばあちゃん」、「日常的に娘に手をあげてしまう母親」の3人の視点から描かれています。
キーとなっているのは「子ども」。
自分も子を持つ親なのでグッとくるシーンも多く、ときに涙しながら見ていました。
時折、まちなかのシーンに現れる観覧車が気になったので調べてみたところ、北海道の小樽市で撮影されたようですね。
Googleストリート・ビューで行ってみました。
隣がスーパービバホームというのが生活感あっていいなぁ。。
この映画に関しては最高の撮影地だったということでしょう。
が、残念ながらこの観覧車、去年の10月に取り壊されてしまいました。
解体中の小樽ウイングベイの観覧車。 pic.twitter.com/IClqSsQVdv
— Acky (@Acky1998) 2015年10月1日
□ 【撤去終了】ウィングベイ小樽の観覧車 解体の様子【Twitter画像】 – NAVER まとめ
この映画が観覧車が存在したことの最後の証となってしまいましたね。
さて、映画に話を戻し、簡単に感想を述べて終わりにしようと思います。
やはり、この映画を見て一番来たのは、教師の出戻りの姉がなんとなく発したこの一言につきます。
私があの子に優しくすれば、あの子も他人に優しくしてくれんの。だから、子どもをかわいがれば、世界が平和になるわけ。ねえ母親って、すっごい仕事でしょ?
母親って凄いですよね。
出戻りであっても、なんとなくであっても、こんな言葉を発することができるんですから。
虐待やネグレクト繰り返す親は、自分の親にも同じように虐待されていた経験のある人が多いようです。
これはまさにそのとおりで、子どもに手を上げれば上げるだけ子どもは乱暴に、子どもに優しくすればするだけ子どもは優しく育っていくんじゃないでしょうか。
ただ、優しさを履き違えてしまってはいけない。
楽させる。苦労なく裕福に生活を送らせてあげるなどというのは優しさではありません。
では、何が優しさなのか?
迷ったら、映画の後半で教師が生徒に出した宿題を実践してみてください。
——————-
この映画の情報を得るために、Wikipedia等で調べたところ、子どもが虐待に会うシーンでは演じる子どもにトラウマが残らないよう、実際には殴らず、撮り終わった後に、抱きしめてあげたりと色々工夫されて撮られているようでした。
そういったところも含め、非常に好感の持てる映画でした。
—————–
そう、優しさに形はいらなんだと思います。
ただ、そこにいるだけ。
ギュッと抱きしめてあげるだけで十分なんじゃないでしょうか。
アドセンス広告メイン
関連記事
-
アニメ「ワンピース」の映画を初めて観たらなんだかとんでもないことになっていた。「ONE PIECE FILM Z」【映画評】
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。たまの平日1日だけの休日をどう …
-
百人一首(カルタ)スポ根マンガ「ちはやふる」が映画化。主演は「広瀬すず」
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。広瀬すず? 水泳選手? となっ …
-
映画「白雪姫と鏡の女王」は白雪姫の現代社会版
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。先日Huluで観た作品。 今年 …
-
日本の3D映画初体験。「怪物くん」はまあそれなりだった
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。事前にツイッター友だちの主婦の …
-
嘘はときに人を救う「エイプリルフールズ」by Amazonプライムビデオ
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。長期間に渡るエイプリルフールに …
-
超B級エンタテインメント映画「リアル鬼ごっこ」を見た
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。前から気にはなっていたんですよ …
-
【映画評】 巨匠黒澤明の「七人の侍」を見た
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。いろいろ忙しい年末のさなかに二 …
-
地元民はみんな見るべき。映画「のぼうの城」は純粋に面白かった
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。本来は去年の秋公開されている予 …
-
映画「ひぐらしのなく頃に」は訳がわからなくて怖かった
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。ぶっちゃけると僕は訳がわからな …
-
「レ・ミゼラブル」の最終形「ミュージカル映画」は3度みる価値あり
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。大学受験なうの姪っ子が3度も映 …