新・元地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記

自由な20代、窮屈な30代を経て、遂に40代になっちまったWebディレクター&パソコン講師の覚書と思う言(こと)。略称【ちほちゅう】

*

菅直人総理の愛読書「人間を幸福にしない日本というシステム」を読んだ

   

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。

いつ辞めるのかが注目されている菅直人総理大臣も愛読していたという「人間を幸福にしない日本というシステム」がやっと読み終わりました。
この本、実に1994年に発行されているのですがここまで日本は変わっていないのかと愕然としました。
そして、そのことは震災時における対応でさらにあらわになります。
菅総理もずいぶん昔のことなので読んだこと忘れちゃったんでしょうか?
いえいえ、総理大臣であっても一人の力ではどうすることもできない染み付いてしまっている不思議な「文化」みたいなものが日本にはあるんですよね。
最近ではそれに巻かれて暮らしてしまったほうが楽なんじゃないかとすら思ってしまいます。

スポンサーリンク
 

いくつかこの本で書かれているポイントになっている言葉があります。
その中のいくつかが残念ながら元々適切な日本語のない言葉です。
つまり、日本には元々そんなものはなかったんだということですね。
そりゃ、理解しろという方が無理だというものです。

たとえば「レスポンシビリティ」と「アカウンタビリティ」。
どちらも日本語では「責任」になりますが、「アカウンタビリティ」は「説明責任」と訳されます。
著者は日本のアドミニストレータ(管理者のこと、ここでは官僚や政治家、経営者等を指しているのだと思う)たちは「レスポンシビリティ」は十分だが「アカウンタビリティ(説明責任)」が足りないと言っています。
そのことで国民たちは「偽りのリアリティ」に包まれた国民生活を送ることになります。
結果、一部の人間達ばかりが利益を得るような歪んだ国が生まれてしまっているわけです。
最近では一般的になりつつある政治家に対しての「説明責任」という言葉はひょっとするとこの本が出版された影響で生まれた言葉なのではないでしょうか?

さて、この本が書かれて15年以上たって日本は変わったのでしょうか?
もちろん、一気にガラリと変えろと言ってもそれは無理なこと、少しづつ変えていくしか無いのですが、その少しが目に見えているかというとみえていないと感じます。
確かに徐々にですが官僚の力は弱まってきている気がします。
一方で偽りのリアリティの原因となっている「情報」に関してもインターネット等も普及してきて徐々に解決の道をたどっています。
ところが、残念ながら積極的に日本を変えようとしている人たちは「人間を幸福にしない日本というシステム」が発行された1994年時にまだ日本を諦めていなかった人たち、そしてその時にまだ利権を手に入れていない人たちが中心なのではないでしょうか?
そして、おそらく現在日本を動かしている政治家、官僚、及び企業役員等はそれに該当する人は少ないんじゃないかと感じます。

それがよくわかる事件が最近2つほど起きました。

一つは「東関東大震災」にともなう「福島第一原子力発電所事故
」。
これぞまさに「偽りのリアリティ」をアドミニストレータ及びマスコミから植えつけられてしまっている一つの例でしょう。
これに関してはインターネット等でデマも含め、様々な情報が飛び交っていますが、ひとまず現状のまま落ち着いてしまうのではないかと懸念しています。
つまり、日本は放射能に対して実験台の道を選んだということなのでしょう。

もうひとつ、先日ホリエモン(堀江貴文氏)が収監されたばかりでニュースになっていたライブドアの粉飾決算事件。
これもある意味、検察官僚によるITベンチャーつぶしとも取れるのですが、やはりしっかりと説明された真実は闇のなか、ただ、堀江氏の収監という形が「偽りのリアリティ」を構築しています。
この事件以前は「ITベンチャーで独立」という若者が多かったそうですが、この事件以後、なりたい職業のNo.1が「公務員」に変わったという話を聞いたことがありますが、夢も希望もないですよね。
ちなみに財政破綻したギリシャは公務員の国と言われるほど公務員が多いそうです。
日本も同じ道をたどるのでしょうか?

そんな日本でこれから生きて行く上で我々は何を注意していったらいいのでしょうか?
日本での生活をより幸せに送るために恐怖心を捨て、戦い続けるべきなのでしょうか?
偽りのリアリティが支配している国「日本」。
そして、それに従わないと逮捕される可能性のある国「日本」に於いて。

結論からいうと現状に満足出来ていない若者はどんどん海外へ出ていったらいいということです。
こんな、不幸な日本でも意外と満足しながら生きている若者も結構います。
ちなみに僕はというと、生きているうちはこの国で出来る限りのことはやっていきたいと思ってます。
このブログもその一環。ま、ブログだったら海外からでも書けますけどね。
ただし、娘には海外へ行くことを薦めています(爆)

最後に過去につぶやいていたこの国に対する切なるつぶやきを再掲して終りにします。

2011年04月28日(木)

  • 「官僚」の次は「検察」、問題は指摘してもあまり変わらないのが「日本」。 posted at 07:49:11
  • 日本人の多くは民主主義を理解していないと思う。 posted at 07:53:02
  • @ZenRyokuPaPa 近いものはあると思います。会社主義とかw posted at 08:05:46
  • @ZenRyokuPaPa 民主主義とは参加すること。参加しないで口だけの人が多すぎますよね。 posted at 08:30:24
  • ま、ホリエモンじゃないけど、参加すれば参加するだけ(出れば出るほど)叩かれるという不思議な国なので仕方ないっちゃ仕方ないけど。 posted at 08:36:23
  • そこらへんが日本に古くからある「詫び」「寂び」の精神と絡んでくるのかもしれないけど。あと、「滅び」の美学。いずれにしても「神国」日本、不思議な国です。 posted at 08:42:52

2011年06月16日(木)

  • 最近、思考が停止気味。リアルでなかなか思考を吐き出す機会がないので、ツイッターでどんどん出していかんとと思った。 posted at 10:16:53
  • 今、一番気になるのは、一般的に老害と言われている50代以上の中間管理職の思考の源。なぜ、あんな不条理な行為に疑問を持たないのか。 posted at 10:25:20
  • そして、自分がその年に近づくに連れて、自分の中にもそういった部分が生じるのではないかという恐怖と、また逆にこれからの人生、そういった部分を受け入れざるをえないのかという思いが葛藤している。 posted at 10:42:31
  • 会社という組織(しかも、かなり古い部類に入る)の中での話なので外に出るともっと違うのかもしれませんが。。でも、今の日本見てるとあまり変わらない気もする。 posted at 11:10:27
  • ただ、思考を停止したらそこでおしまい。それだけは言える。 posted at 13:54:14
  • 世の中がどうであれ、やっぱり自分は正しいと思うことにした。 posted at 17:52:43

2011年06月21日(火)

  • この時間は電車乗るもんじゃないな。 posted at 19:03:55
  • これが巨大な生産マシーンの動脈か。 posted at 19:10:22
  • どう考えても幸せには見えんわな、この姿は。 posted at 19:10:55
  • 日本人って、なんのために生きてるの? posted at 19:13:30
  • 今日の満員電車は電車が遅れたことにも原因があるの? それともこれが普通なの? 桶川でメッチャ人減った。そして、座れた。 posted at 19:24:23
  • 「なんのために生きてるの?」なんて言ってゴメンなさい。僕も日本人でした。 posted at 19:28:02

タンブラーのクリッピングから日本に関するクリッピングのみ抜粋したものもリンクしておきます。
site:norisa.tumblr.com 日本 – Google 検索
基本的に同意なものが多いですがかなり偏向的な意見が多いのでそのあたりは注意。
 
過去にこんなこともつぶやいていたようです。

日本はこれからまた、一皮むけると思う。どんなむけ方かはわからないけど、きっと悪いようにはならないと思う。もう、戦争もお金も時代遅れだ。less than a minute ago via Osfoora for iPhone Favorite Retweet Reply

希望を捨てずにやっていきましょう。

 - レビュー・レポート, 雑談

アドセンス広告メイン

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

  関連記事

カフェ(喫茶店)は「人気ブログランキング」が重要

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。かつて当サイトでも使わせていた …

no image
偶然は神様が作り出した

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。なんとこの言葉。小3の娘からで …

no image
mixiもセカンドライフもなぜきもい?

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。Googleで「mixi」+「 …

FireFoxバージョンアップのバグ

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。ちょっと前のバージョンアップ( …

浅草巡り後編(「江戸っ子」で天丼、等)【古希のお祝い #6】

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。今までの流れはこちら→| #1 …

no image
喝!!

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。確かに最近だらけていたかもしれ …

行田市忍城が舞台の「のぼうの城」は映画も見たくなる小説だった

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。きっかけは先日かみさんに半ば無 …

Flickr(フリッカー)に「bit.ly」の短縮URL入れたら怒られた

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。Flickrのコメントやディス …

原作は「稲中卓球部」の古谷実氏の漫画、園子温監督作品「ヒミズ」【映画評】

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。Huluで「冷たい熱帯魚」を見 …

IT業界ももうすでに頭打ちなのかもしれない

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。予想はしていたがこういう時代が …

血液型オヤジ