新・元地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記

自由な20代、窮屈な30代を経て、遂に40代になっちまったWebディレクター&パソコン講師の覚書と思う言(こと)。略称【ちほちゅう】

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銀行の仕組みと未来

   

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子供のころから不思議だったことがある。
「銀行は利息をつけてお金を返しているのに何で儲かるの?」
ということで、今回は銀行についての話。
ここのところ世界経済がかなりすったもんだしていますが、
はたして、銀行は将来的にはどうなっちゃうんでしょうか?

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まずは、銀行の仕組みについて調べてみました。
週刊こどもニュースの記事が非常にわかりやすかったので引用します。
NHK週刊こどもニュース:今週の大はてな1997

 銀行にお金を預けると、利子をもらえます。これはお金を預けたお礼ですが、銀行も、利子を払っているだけでは、もうけになりません。みんなが預けたお金を、お金が必要な会社や人に貸して、預けた人に払うより高い利子を受け取っているのです。利子の差額が銀行のもうけになります。

単純明快。銀行って金貸しで儲けていたんですね。

そもそも、なぜ銀行が必要かというと
アメリカの金融制度はどこから来てどこへ行くのか その2 – FIFTH EDITION

現実の経済システム内には、多くの非効率が存在し、その非効率が存在する故に必要とされる仲介企業が存在する。
銀行とは、金融仲介システム内に非効率が存在するが故に生み出された存在。

お金の流れを効率的にするために必要だったようです。

つづいて近年の銀行の歴史を振り返ってみます。
今までにも色々な問題が発生してきて、それを乗り越えてきたのがわかります。
アメリカの金融制度はどこから来てどこへ行くのか – FIFTH EDITION

フーバー政権の下では、10億ドルの流動性が銀行に供給されました。これで銀行の資金繰りは助かりますが、銀行にとっては負債が増えるだけのことで、財務体質はむしろ劣化します。(中略)
しかし、RFCによる優先株の購入は、即座に銀行の自己資本を増やし、財務体質を強化します。その結果、銀行のバランスシートは劇的に健全になるので、預金者は、銀行に対する信頼を回復するわけです。

過去に世界恐慌が起こったときは、当時のアメリカ合衆国大統領フーバーさんがRFC(復興金融金庫)という銀行を復興させる機関を作り、(復興後返してもらうということを前提に?)10億ドル近い資金供給を行なったのですが根本的な金融危機解決にはつながらなかった。
これは、ただ銀行にお金をつぎ込むだけのバラマキ政策でしかなかったということです。
消費税を上げるということを前提に「定額給付金」を支給するという今の日本に似ています。
その後、ルーズベルトさんに大統領が代わり、ニューディール政策でRFCによる銀行の優先株購入が認められ、結局はこれが金融危機解決につながったわけです。
つまり、株として資金提供をするという形を半強制的に行ったということのようです。

ニューディール政策では他に銀行の規制と保護を行なっています。
アメリカの金融制度はどこから来てどこへ行くのか その2 – FIFTH EDITION

銀行は、その利便性、効率性から社会に大きな富をもたらすと同時に、崩壊した場合には、個人、企業、国家そのものを破滅に追いやりかねない力を持つにいたってしまった。その力の大きさは世界恐慌という形で示された。
ニューディール期のアメリカでは、そういった不安定性を取り除くために、銀行が破綻しにくく、取り付け騒ぎが起こりくいセーフティネットを導入した。その上で、セーフティネットがもたらすモラルハザードを抑制するために銀行に数々の規制を行い、金融システムを守る最後の砦としてFRBを設立した。
ニューディール銀行体制は、その後、30年間ほど上手く機能した。

テクノロジー同様、システムも便利なものは破壊をも招く。筆者は銀行のシステムをそう語っています。そして、破壊を防ぐために規制を行なった。
一方で保護も行い銀行はぬるま湯の中でのうのうと過ごすことができたのです。

そんな銀行が「コンピュータ」の出現で一変します。
アメリカの金融制度はどこから来てどこへ行くのか その3 – FIFTH EDITION

極端な話、馬鹿でも経営できるのが銀行だったんです。(中略)
こうして大銀行のみならず、中小銀行も、容易に生き残ることができました。
あまりに金融システムが安定していたので、規制当局や銀行は、「銀行は倒産できない」という安易な結論に達していたようです。(中略)
コンピューターは、前世紀における最大の発明品でしたが、同時に、最悪の発明品でもありました。
そして、今、この災厄の数々に、新たなエピソードが加わりました。「メディアの衰退」、「サブプライム」、「銀行を倒産できる存在に変えてしまったこと」です。(中略)
コンピューターさえあれば誰でも銀行の真似事ができるということです。
コンピューターの出現によって、銀行は再び、競争の世界に引き戻されたんです。自分達以外の企業が、銀行の真似事をできるため、彼らとの競争の世界に踏みいらざるをえなかったんです。今、メディアがネットとの競争の世界に踏みいらざるをえなくなったように。

コンピューターさえあれば誰でも銀行の真似事ができるというのは、ちょっと印刷業とDTPの関係にも似てるような気がします。
これからは、印刷業も銀行業も縮小していき、最終的には企業の一部門になってしまうのかもしれません。

個人的な考えですが、銀行業に関してはそれこそ、暇な公務員にやらせてみてはいかがでしょうか?
役所とかでコンピュータ使ってできないですかねぇ。。
年金の例を見てみれば、公務員なんかに任せられないって人のほうが多いかもしれませんね。

 - マーケティング, 会社経営

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