人間もダッチワイフもさほど変わらない。「空気人形」はかなり異質
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。
ダウンタウンファミリーでも異彩を放つ130R「板尾創路」氏が、異質な役を演じているという話を事前に聞いて、気になっていた「空気人形」をレンタルして観てみました。
この作品は「誰も知らない」の「是枝裕和」監督による2009年の作品。韓国の女優「ペ・ドゥナ」さん主演。
前述の「板尾創路」さん初め、「星野真里」さん、「寺島進」さん、「オダギリジョー」さんらが出演しています。
この映画でポイントになるのは「空気」と「繋がり」。
都会で生活を送る歪んだ人々も、それぞれ空気で繋がっている。
気づかないうちに人は、時には人を支え、時には人に支えられて生きている。
人とのつながりが希薄になっている都会でもそれは一緒。
作品途中で老人から語られる「吉野弘」氏の「生命は」という詩がこの作品のすべてを語っています。
□ 吉野 弘
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?花が咲いている
すぐ近くまで虻 の姿をした他者が
光をまとって飛んできている私も あるとき
誰かのための虻 だったろうあなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
空気を吹き込むことで形をなす空気人形(いわゆるダッチワイフ)が心を持ってしまったことで物語は進んでいく。
無垢な心を持った空気人形と、歪んだ心を持った人間たちとのふれあい。
心って何? 人間って何? と考えさせられる不思議な物語。
空気を抜かれた人間と心を吹きこまれた空気人形、そして、最後に空気人形から発せられる空気は様々な人間に新しい動きを与える。
ぶっちゃけ、ナニコレ?という評価もなきにしもあらずな作品。
ただ、僕は何故か涙が出た。
ラストシーン近くの普段の生活を送っているだけの父娘の姿。
忘れ物の給食着を届けに走る、父親の姿が自分にシンクロしたのかもしれない。
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