原作は「稲中卓球部」の古谷実氏の漫画、園子温監督作品「ヒミズ」【映画評】
2014/12/29
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。
Huluで「冷たい熱帯魚」を見た流れで同じ園子温監督作品「ヒミズ」を観てみました。
冷たい熱帯魚のときにイマイチこの監督の作品とは合わないと感じていたのですが、ヒミズも前半はそんな調子。
ただし、後半に入ってからは引きこまれていきました。
この作品も「冷たい熱帯魚」同様、海外などでも好評化を得ているようです。
原作がかつて「いけ! 稲中卓球部」などのギャグ漫画で知られる漫画家古谷実氏の作品だとあとで聞かされたのですが、
やはり、原作を読んでいるのと読んでいないのとでは結構評価変わったんじゃないでしょうか?
自分は読んでいなかったので特に前半「よくわからん」と言った部分が多々ありました。
主人公、ボート屋を営む主人公の中学生男子「住田祐一」に好意を寄せている女子「茶沢景子」とのからみシーンで、
意味もなくビンタしあうというのがまずよく意味がわかりませんでした。
園子温監督作品は2作目なのですが暴力的な描写が多い監督なんですかね?
暴力的な描写というと北野武監督を思い浮かべますが、氏のそれはなんとなく優しさの感じる暴力で受け入れられていたのですが、園子温監督のそれは意味もなくただ暴力的と感じてしまいましたがこの辺りは相性などもあるんでしょう。
ちなみに、キャスティングに「冷たい熱帯魚」とかぶる部分が多々あり、ヤクザに「でんでん」さん、ホームレスに「渡辺哲」さんや「吹越満」さん、女子陣には「冷たい熱帯魚」で色気ムンムンの演技をしてくれた「黒沢あすか」さん、「神楽坂恵」さんも出演されていました。
橋田壽賀子ファミリーみたいに園子温ファミリーなんてのもあるんでしょうか?
と、全体的な園子温監督作品に関しての感想はそれくらいにして本作の感想に戻ります。
前述のとおり、前半は暴力的な描写が多く、ストーリーに対してもいまいちピンとこない展開でした。
もっとも、その時はスマホで見ていたのであまり細かい描写まで確認できなかったというのもあったかもしれません。
軽くネタバレすると、主人公は母親の営んていたボート屋を母親が出て行ったことにより引き継ぐことになってしまった中学生「住田祐一」。
度々訪れる借金まみれの父親をあることをきっかけに殺害してしまい、絶望の人生を送るハメになった彼を、まわりに住むホームレスや、同級生の女子「茶沢景子」らが支えるといったストーリー。
どうも、この作品を制作途中にかの東日本大震災が起こったようで、冒頭のシーンなどでその辺りも絡めて表現していましたね。
これも、海外での高評価につながったのではないでしょうか?
前半は暴力的な描写とストーリーが展開していくだけだったのが、後半になって変わってきます。
後半のキーワードになってくるのはヤクザから受け取った「拳銃」。
これを最終的にどうするのか? ここが一番の見所だと思います。
なお、個人的には予想していたエンディングとは違うエンディングだったのですが、
一般的には評価の高いかたちで終わったんじゃないかなぁと思います。
どんなだったかは、是非、実際観て下さい。
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