コミック・ガンボは何を間違えたの?
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。
無料漫画誌「コミック・ガンボ」発行元が事業停止 – ITmedia News
無料漫画誌「コミック・ガンボ」が休刊 – ITmedia News
コミック・ガンボというのは日本いや世界初のフリーペーパー形式の漫画(無料漫画)です。
2007年1月16日創刊なので1年持たなかったということになります。
一度もまともに読んでなくてこんな記事を書くのもなんですが、
コミックガンボの失敗原因をちょろっと考えてみました。
1.手に入りにくい
売れないものを本屋さんはおきたくありません。
本屋さんにないと田舎の人たちのてにわたりません。
実際「「コミックガンボ」って書店にも置いているんですか?」って人もいます。
2.広告がつきにくい
コミック・ガンボの発行元である株式会社デジマ代表取締役甲斐昭彦氏が
日経BPネットのインタビュー記事「国内初、漫画のフリーペーパーに挑戦」の中で
触発されたのは、リクルートが2004年に創刊したビジネスマン向けフリーペーパー「R25」です。僕も好きでよく読んでいました。ただ、自分はやはり漫画が好きなので、「これが漫画だったらいいのにな」と思っていました。
といっていますが、R25の主な収入源はおそらくペイドパブリシティ(記事広告)だと思います。
漫画はあくまでも作品ですから、広告にはなりえません。
仮にがんばってマンガ広告なんてやろうと思っても漫画家さんのプライドが許さないでしょう。
それに、きっとそんな漫画読んでもつまらないだろうし。。
3.ギャランティが高そう
江川達也さんや村上もとかさんなんて一流の漫画家さんを使って無料は無理です。
どうせなら、インディーズな人たちを安価で使ったほうがよかったのでは?
4.そんなに面白くなかったのかな?
これは読んだことないのでわかりません。
推測でものを言うと炎上のネタになりかねないので以上。
では、成功する可能性はなかったのか?
いっそのことインターネットだけでやったらよかったのではないかと思います。
だって、印刷したり製本したり輸送したり配布したりなんて考えたら、
それがなくなるだけでもかなりのコストダウンになるはずです。
しかも、どちらかというとインディーズ色の強いインターネット漫画(ウェブコミック)に
大御所が登場するだけでもかなりのインパクトになったんじゃないかなぁと。
最後に編集部からの公式な文章を載せて終わりにしたいと思います。
諸般の事情により「コミック・ガンボ」は第48号(12月11日号)をもちまして休刊いたします。
読者の皆様をはじめとして、多くの関係者にご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。創刊以来約1年と短い期間ではありましたが、ご愛読いただき誠にありがとうございました。
「コミック・ガンボ」を応援いただいた皆様に深く感謝いたします。
■2008年2月29日追記
具体的な数字を出して詳しく解説しているブログエントリーを見つけました。
□ガンボ(漫画誌の無料配布)の試みの失敗について考えてみる
数字を出すとわかりやすいですね。
「マガジンとサンデーが新雑誌 創刊50年でコラボ」なんて話題もあるみたいですし、
コミック漫画業界もなかなか厳しい時代になってきたようです。
アドセンス広告メイン
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