現実は「性悪説」で成り立っている、学生団体SEALDS（シールズ）がDisられる理由【安保法案・集団的自衛権】

1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。

まあ、可決されちゃったのですが集団的自衛権に関して反対の姿勢を示している人は多いと思います。
可決、公布されてしまった今でもまだ、廃案を望む運動は続いているようです。

やろうと思えば戦争ができてしまう法案になってしまったということと、
憲法解釈を変更できるという前例を作ってしまったのが問題視されているようです。

まあ、ある意味、政治的な運動を一般庶民にまで引き下げたその功績は認めてあげてもいいのではないかと思っているのですが。
ほんと、いろいろな人、若い世代からお年寄りまでが広く関心を持っていたようですね。

そんな中、特に有名になってしまったのが学生団体「SEALDS」でしょう。

SEALDsは、日本の自由で民主的な社会を守るための緊急アクションです。その担い手である私たちは10代から20代前半の学生であり、思考し、行動する若い世代です。私たちは、戦後70年でつくりあげられてきた、自由で民主的な社会の伝統を受け継ぎ、そしてその社会の基礎である日本国憲法のもつ価値を守ります。そのために、私たちは立憲主義・生活保障・安全保障の3分野で、明確な態度を表明します。

情報源: SEALDs

SEALDSというと今や叩かれキャラとしてネットやマスコミでは確立してしまったかのようにいろいろ話題となっていますが、個人的にはそういう傾向はあまり好きではありません。
特に、なんもせんで「SEALDSアホ丸出し」なんて風に思っている。言っている人たちには閉口。
あんたたちこそ、アホ丸出しじゃないかと。

あまり、否定的なことは言わないほうがいいです。

この前、電車が遅延していたとき。年配の酔っぱらいが一人で「ゴミ！、クズ！」と連呼していたのですが、
彼がだんだん「ゴミ」や「クズ」に思えてきました。

子どもの頃、「バカというやつがバカ」なんてよく言われましたが、これ、真理ですよねぇ。

まあ、否定するならそれなりの理由をしっかりと説明して否定しなければいけません。
□ 痛いニュース(ﾉ∀`) : SEALDsに対して世界中から非難殺到　「日本の学生は愚か」「中国に抗議しろ」 – ライブドアブログ
□ SEALDsをdisる俺をdisるツイートの呆れるばかりの低脳ぶりについて | ホリエモンドットコムブログ
で、自分も否定じゃないのですがなぜ、SEALDSが叩かれるのか考えてみました。

すると出てきた答えが、やはり、学生だということで社会の仕組みをよく知っていない。
彼らは、理想主義なんですよね。

つまり、彼らは「性善説」に則って何でも考えているんだと思います。
したがって、「悪」を叩くための法を必要としないわけです。

人は（中国やイスラム国は）本来「善」なんだから当たり前です。
武器を持たなければ相手も持たない。

ただし、現実は違います。
武器を持たないとヤラれてしまうのが現実なんです。

一方、常識のある大人は社会の仕組みを知っている。
社会には「悪」がはびこっている。
つまり世の中は「性悪説」により成り立っていることを知っているのです。

したがって、その「悪」に対抗するための法律を可としているわけです。
一部、賛成派の主婦が行なっていたスピーチが的を得ていると話題になりましたが、それは性悪説に則った世の中の正論だからなんですね。
□ 安保法案、賛成派のスピーチが正論すぎるということで話題に。 : 気団まとめ-噫無情-｜嫁・浮気・メシマズ

ちなみに自分は実は考え方としては「SEALDS」派。
性善説にのっとり、やろうと思えば戦争の出来てしまう法改正を良しとはしていません。

そもそもからして、性悪説に則って今回の「憲法解釈」が正しいとするのであれば、
基本、悪である人間に、戦争の隙を与えるということは、戦争は必然ということになってしまいますもんね。

なんて風に考えていたら、巡り巡って性善説に則れば、今回の法案成立も戦争にはつながらないということになりますね。
人は基本「善」なんだから戦争の隙を与えても戦争にはならないだろうと。

なるほど、だったら安心ですね。