意外と知らないネットスラング「スルー力」とは
1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。
先日、何かの折に「リアルでもスルー力って必要だよね」という話をしたら周りのみんなから「は?」という顔をされた。
どうも、「スルー力」という言葉の意味が分からなかったというか、初めて聞いた言葉だったらしい。
僕の中では一般的になっていた言葉だったので逆に「は?」 だったのだが、どうも一般の方たちにはまだ知れ渡っていない言葉のようだ。
考えてみると確かに「スルー力」という言葉はネット内でしか聞いたことがない。
で、調べてみるとやはり「スルー力」ではWikipediaですらヒットしなかった。
唯一ヒットしたのが「はてなキーワード」。
スルー力 (するーりょく、するーちから) とは、物事をスルーする能力の事であり、高林哲氏により提唱された概念である。
この概念におけるスルーの定義は、ものごとをやり過ごしたり見て見なかったことにしたりすることを指す。
「するーちから」とも読むことは知らなかったがだいたい僕が理解しているのと同じ意味で安心した。
つまり、「リアルでもスルー力って必要だよね」という言葉は、「関わりたくない人とは無理に関わらずに距離をおいたほうがいいんじゃない?」というような意味で言ったのだ。
まあ、これはその場でスルーされてしまったのでよしとしておくとして。(笑)
もう少し「スルー力」について調べてみると、Wikipediaでもそれに触れている部分を見つけた。
スルー力(するーりょく・するーちから) – 日本のオープンソースコミュニティで活動する高林哲が彼のブログ上でこの語を使用[21]、情報処理技術者らが珍奇な現象に目ざとい様子を揶揄ないし自嘲するために利用されている。例えば感情的応酬に伴う混乱の予防と言う点では荒らしやオフトピック、当てつけ、つきまといの発言は無視が勧められるが、無視できずに返事を返してしまうときなどに使われる。
こちらでもやはり「高林哲」氏の名前が出てきている。
どうも、氏のブログが出処らしい。
ということで、さっそく氏のブログから「スルー力」を検索してみると、初出は以下の記事のようだ。
□ スルー力カンファレンス (スルカン) 開催決定! – bkブログ
ものごとをやり過ごしたり見て見なかったことにしたりすることを「スルーする」と呼ぶようになって久しい今日この頃ですが、このたび「スルー力」、すなわち、スルーする力に関する、 ITエンジニアのためのカンファレンスを開催することになりました。
つまり、事前に「スルーする」という言葉があり、その力のことをさらっと言ったのが始まりらしい。
これを受けてスラッシュドット・ジャパンに以下の記事が書かれ、
□ ITエンジニアにはスルー力が足りません | スラッシュドット・ジャパン
小飼弾さん始め有名ブロガー(アルファブロガー)に扱われ話題になり、
□ スルー力(りょく)の重要性 – My Life Between Silicon Valley and Japan
□ 404 Blog Not Found:「スルー力」をスルーできない
その後、一部ネットワーカーに広まり、そこまでで止まっているということらしい。
さて、そうなってくると「スルーする」という言葉がどういった意味を持っているのかがポイントになってくる。
そこで今度は「スルー(する)」で検索。
日本語俗語辞書にあった。
スルーとは英語の”through”からきたカタカナ語である。 ドライブスルーなど熟語として入ってきたものの多くは、英語本来の意味である「…を通り抜けて」「…を通じて」といったニュアンスで使われた。これが1990年代に入り、「聞き流す」といった意味で使われるようになり、更にそれが転じて「気にしない」「無視する」といった意味でも使われるようになる。
つまりは「聞き流す」力、「気にしない」力、「無視する」力。
まあ、無視には力も何もないだろうから聞き流す力、気にしない力といったところになってくるのだろう。
僕の中にこの言葉が強く残っているのはネット内における炎上対策の1つとして重要な力じゃないかと思っていたから。
実際、場面場面でここでこの話に突っ込んだら燃えるだろうなぁと感じることはあり、そういうときはそれとなくスルーすることにしている。
それが功を奏しているのかいないのか、あまり当ブログで炎上と言える炎上は起こっていない。
転じて転じてスルー力をこんな解釈で解説しているブログもあった。
□ ネットで成功しているのは、やめない人たちである
「スルー力」はネットで情報を発信していく上で必要なスキル
いずれにしても現段階ではまだ一般層にはいまいち理解できない言葉だったようだ。
ただ、「スルーする」は一般的に使われているようなので「スルー力」ではなく「スルーする力」と言えば理解できたのかもしれない。
まあ、これもネットの限界、テレビで扱うようになれば一発で広まるのだろうが。。
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