新・元地方の中規模印刷会社で苦悩するWebデザイナー改めWebディレクターの日記

自由な20代、窮屈な30代を経て、遂に40代になっちまったWebディレクター&パソコン講師の覚書と思う言(こと)。略称【ちほちゅう】

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震災の日、福島第一原子力発電所で起こったこと (8/3追記)

   

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1年以上前の記事です。内容が古い可能性があります。

この記事は一部、筆者の主観と推測の下に書かれています。
まずは事実関係を記事から把握していきましょう。

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あまり震災時の日のことを扱った記事は無いみたいですが産経ニュースに以下のように書かれていました。

【東日本大震災】東電、協力会社社員3人死亡 2人不明 福島と茨城 – MSN産経ニュース

死亡したのは福島第2原発で作業中だった協力会社「国勇工業」の社員、ハヤカワオサムさん(54)のほか、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)で煙突工事中だった「アサジマ組」のハネシロさん、「フジモト工業」のモトシゲリョウヤさんで、いずれも年齢不明。常陸那珂ではアサジマ組のアサジマタカヒロさん、フジモト工業のオリタコウキさんも意識不明の重体。
一方、福島第1原発では東電社員で当直勤務に当たっていた小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)が地震発生直後から行方不明になっている。

ここから突き止めることのできる事実は、亡くなられた方は東京電力の社員ではない(下請企業の社員)ということ。
福島第一原発では東京電力の社員である20代前半の二人が行方不明になっているということです。

亡くなられた方は第二原発で作業中だった方ですし、これだけでは第一原発でなにが起こったのかは把握するのは難しいですね。
若い二人の社員が行方不明になってしまったことくらいです。
そこでさらに、以下の記事が真実を紐解く鍵になってきます。

□ 地震発生時に原発4号機地下1階にいた作業員にインタビュー「非常灯つかなかった」 – ロケットニュース24(β)

・東京電力の職員ではない
編集部 原子力発電所4号機に内部にいたそうですね。
作業員 そうですね。4号機タービン建屋の地下一階にいました。
編集部 ということは東京電力の職員の方ですか?
作業員 いいえ、日立GEニュークリア・エナジーという会社があるのですが、そこからの依頼で作業を進めている会社に所属しています。
編集部 どのような作業をしていたのですか?
作業員 建屋の中で配管の溶接などをしていました。
編集部 地震当時、4号機は止まっていたんですよね。
作業員 そうですね。定期検査のために11月30日からずっと止まっています。
・つくはずの非常灯がつかなかった
編集部 地震が発生したとき、どのような状況でしたか?
作業員 タービン建屋の地下1階フロアで作業していたのですが、いきなり揺れだして、どんどん揺れが強くなっていったんです。すると建屋の照明がすべて消えてしまったんですよ。真っ暗です。
編集部 非常灯はつかなかったのですか?
作業員 緊急時は非常灯がつくはずなんですが、このときはつきませんでした。なので真っ暗な状態が続きました。
編集部 そのような状況で、次にどんな行動をしたのですか?
作業員 その場にいた関連会社のスタッフが懐中電灯を持っていたので、その人の光をあてにしながら、階段をのぼって野外に逃げました。
・4号機だけで400~500人くらい働いていた
編集部 懐中電灯を持っている人がいてよかったですね。どれくらいの人が地下1階にいたのですか?
作業員 正確な人数は分かりませんが、30人前後いたような気がします。
編集部 その30人が、懐中電灯を持ったスタッフを頼りに地下から脱出したと。
作業員 そうです。その光をあてにして、みんなで並んで1階に逃げました。
編集部 地下に30人前後ということは、4号機全体ではどれくらいの人がいるのですか?
作業員 400~500人くらいはいたかと思います。すみません、詳しい人数はわからないです。
※発言内の人数に関しては不確定です

インタビューを受けた作業員の方はこの後、東京電力ではなく、日立の事務所に非難し難を逃れています。
事務所に作業をしていた数百人が集まり、そこで解散となったそうです。

上記のインタビューを裏付ける以下のような記事も見つけました。

□ 東京新聞:「まさかこんなことに」 4号機作業員 地震直後は異常なし:社会(TOKYO Web)

男性は東京電力の協力会社社員で、約十五年前から原発施設のメンテナンス業務に従事。地震当日の午前中も、定期点検中だった4号機内で設備の点検を行っていた。
男性が建屋内にいた同僚らに聞いた話では、突然の大きな揺れと同時に、建屋内の照明がすべて消えた。しばらくして誘導員が現れ作業員らに避難を促した。暗闇の中、機械類に異常がないことを確認した後、建屋から五百メートルほど離れた事務所棟を目指して走った。

事務所までの距離が500mと2kmとの誤差はありますが言っていることはほぼ一致します。
企業名がはっきり書かれていないのが残念ですがいずれにしても東京電力の社員ではなさそうです。

さて、ここで気になるのが福島第一原発で当日働いていた人たちの人数です。
以下の記事に通常どの程度の人数が働いているのかが書かれています。
□ asahi.com(朝日新聞社):過酷労働もう限界、両親は不明…原発の東電社員がメール – 東日本大震災

福島第一、第二原発では、2010年7月時点で東電の社員約1850人、関連会社や原発メーカーなど協力企業の社員約9500人が働いている。

もちろん、当日全員が現場にいたとは考えられませんがそれでもかなりの人数が働いていたと想像できます。
そんななかで社員2名だけが行方不明になってしまった。

いずれにしても、通常時に実際の作業を行っているのは東京電力の社員ではなく下請企業の社員だというのはどうも正しいようです。
□ ネトウヨにゅーす。 : 福島第一原発で従業員として働いているのは、東電の孫請け社員であることが判明

それでは行方不明になってしまった2名はどこにいるのか?
震災に巻き込まれてしまったというのももちろん考えられます。
現地の津波の高さは14mを超えていたといいます。 
福島第1原発の津波、高さ14メートル以上 国際ニュース : AFPBB News
責任をもって最後まで現場を守り続けたことで津波に飲み込まれてしまったのでしょうか?

さて、ここで、Wikipediaをのぞいてみることにしました。 
当日の事故の流れが詳しく書かれています。

福島第一原子力発電所事故 – Wikipedia

4号機から6号機は定期点検のため停止中であったが、この地震によって稼働中だった1号機(46万kW)、2号機(78.4万kW)、3号機(78.4万kW)が自動停止した。
この地震の影響で外部からの電源を失ったことにより13基の非常用ディーゼル発電機の内点検中の1基を除く12基が起動する予定であったが大津波で正常に動き続けたのは空冷の1基残っただけで11基は冷却水の海水を取水するポンプやモーターが動かず15時41分に故障停止した(大津波の影響の可能性大)。
これにより1、2、3号機は共に「電源喪失」(全交流電源喪失状態)に陥り、原子炉内の燃料棒に対する継続的な注水冷却機能を喪失する恐れが発生したことから、東京電力は第1次緊急時態勢を発令、原子力災害対策特別措置法第10条に基づく特定事象発生の通報を経済産業大臣、福島県知事、大熊町長、双葉町長と関係各機関へ行った。
さらに15時45分にオイルタンクが大津波によって流出し、16時36分に1号機と2号機は非常用炉心冷却装置による「冷却装置注水不能」と判断されたため(翌12日3時33分に2号機は可能と判明)、同45分に東京電力は同法第15条に基づく通報を行った。
なお3号機は、非常用炉心冷却装置の原子炉隔離時冷却系(RCIC系)のポンプが作動している。
これにより19時3分に枝野幸男官房長官が原子力緊急事態宣言の発令を記者会見により発表し、20時50分に福島県対策本部から1号機の半径2kmの住民1,864人に避難指示が出された。
21時23分には、菅直人内閣総理大臣から1号機の半径3km以内の住民に避難命令、半径3kmから10km圏内の住民に対し屋内待機の指示が出た。
23時16分、日本経済新聞は「経済産業省原子力安全・保安院によると、冷却水を注水するための非常用ディーゼル発電機が稼働せず、現在はバッテリーで動かしている」と報じた。

こちらから読み取れることは、総じて機器の故障が事故の原因であるようです。
人は一切出てきませんしおそらく緊急時に人為的にするようなことはあまりなく、ほぼ自動化されているんでしょう。
となると、実際の作業員がいなくなってまでも、津波に巻き込まれてまでも、東京電力の社員である二人がなにかやらなければならないことがあったのでしょうか?

一部では冷却装置を誤作動させたまま、逃げていたという噂もあります。
仮にそれが本当だとしたら決して二人だけの問題ではありません。
何故そんな若く未熟な人材にそのような重要な責務を与えていたのか?
上層部はそういった緊急事態にいったい何をしていたのか?

いずれにしても、二人が無事であって、いずれ現れてくれることを願っています。

□ asahi.com(朝日新聞社):東電社員2人の遺体発見 福島第一原発で津波被災か – 社会 (4/3追記)

東京電力は3日、福島第一原発で地震直後から行方不明になっていた社員2人が、4号機タービン建屋の地下で遺体で見つかったと発表した。2人は地震発生時、中央制御室にいたが、被害を把握するために地下に行って津波に巻き込まれたと見られるという。

残念ながらお二人が遺体で発見されたそうです。ご冥福をお祈りいたします。

□ ネットゲリラ: 国土を穢し、人民を殺す、テロリスト東電に天誅を (8/3追記)

東電がこの二名の死者を隠していたというのは、理由がありますね。そこに転がっているのを知っていながら、黙っていた。何故なら、細かい経緯が知られると、津波の前からあちこちの管が破断していて、放射能ダダ漏れだったというのがバレるからです。

マジ?

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Comment

  1. 小久保 より:

    安否確認も迷走してます。
    結婚写真が消され、いわきの音楽イベントの小久保和彦さんバンドだけ消されてしまう。
    何なんでしょうね?

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